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レンタルの条件設定について
NFTをレンタルに出す際にいくつかの項目を設定する必要があります。
各項目は、コレクションオーナーが設定できる限度を定めており、その範囲内で貸し借りが可能になります。
基本設定
Daily Rental Price
預け入れるNFTがレンタルされた際にかかる1日あたりの貸出価格を設定します。貸出価格の最低価格をコミュニティオーナーにより定められている場合、コミュニティが定めた価格よりも低い価格でレンタルに出すことはできません。貸出価格のうちオーナーロイヤリティを差し引いた額が請求可能額になります
Min Duration / Max Duration
1度に発生するレンタルで貸し出すことができる最短期間 / 最長期間を設定します。
コミュニティによりレンタル日数の最大値と最小値が決まっている場合、その範囲内のみで設定をすることになります。コミュニティが定めた日数よりも短く、あるいは長く貸すことはできません。
Payment Token
借り手に対してどのトークンを用いてレンタル料を支払ってもらうかを設定することができます
コミュニティからの指定がある場合、ペイメントトークンは指定されたものからの選択になります。
Amount
特にERC1155のレンタルの場合、一度に複数のNFTをレンタルすることができます。
出品数は貸し手が保有しているNFTの数が上限値になります。
以上の条件を決定し、NFTを預け入れると貸し手のウォレットにoNFTが発行されます。oNFTは、預け入れたNFTの実質的な所有権を示すものであり、oNFTを焼却すれば、NFTの引き出しをすることができます。
高度な設定
Lock Duration
貸し出すNFTを預け入れ、コントラクトにロックする期間を設定します。
預け入れてからレンタルが発生するとロック期間が開始し、指定した期間はNFTを引き出すことができなくなります。
Lock Durationを設定した上で、NFTを預け入れると、oNFTとyNFTが発行されます。
ロック期間の終了後にyNFTを焼却すれば、ロック期間中に発生したレンタル料を償還することができます。
Reserve for specific renter
貸し手と借り手の当事者間のみでレンタルを実行する時に設定することができます。Reserve for specific renterの欄に借り手のアドレスを入力し指定することで、二者間のみでレンタルを実行できます。
プライベートな取引を実行する必要がなければ記入する必要はありません。
例えば、Aliceは、
- Daily Rental Price:0.1ETH / 日
- Payment Token:ETH
- Min Duration:3日間
- Max Duration:10日間
の条件でオーナーロイヤリティ 10%のコレクションAを貸し出すとします。Aliceはロック期間を設けていないため、レンタルが発生するたびにオーナーロイヤリティを差し引いた額がAliceのもとに直接送金されます。
レンタルが5日間、3日間、10日間の3回のレンタルが発生した場合、Aliceのもとに0.45ETH(オーナーロイヤリティ:0.05ETH)、0.27ETH(0.03ETH)、0.9ETH(0.1ETH)がその都度、送金されます。レンタルを終了したタイミングが来ると、Aliceは、oNFTをダッシュボードからBurnすることで基本的にいつでも預け入れたNFTを引き出すことができます。
次にBobは、
- Daily Rental Price:0.1ETH / 日
- Payment Token:ETH
- Min Duration:3日間
- Max Duration:10日間
- Lock Duration:90日間
の条件でコレクションAを貸し出すとします。レンタルが合計で30日間行われた場合、合計のレンタル料は3ETHになります。このうち、10%の0.3ETHはオーナへのロイヤリティにあたり、レンタル料から差し引かれることになります。ロック期間中にBobは、yNFTをChrisに売却したため、yNFTの請求権はChrisにあり、Chrisは、残り90%の2.7ETHの利益を償還することができます。